男の物語を女が引き継ぐ。…のか?

春風亭ぴっかり☆改め蝶花楼桃花が真打昇進披露興行 口上では師匠・小朝が涙の祝福(サンスポ、2022.3.22)

前座の時から機会を見ては拝見してきた春風亭ぴっかり☆さんが蝶花楼桃花師匠になっての真打昇進、心からお喜び申し上げます。

彼女の新しいプロフィールには、こう書いてありました。

七代目・蝶花楼馬楽の没後途絶えていた、歴史ある亭号の復活となる。「桃花倶楽部」プロフィールより

下の名前は異なりますが、「蝶花楼」という亭号は、確かに歴史ある亭号だと感じます。
「東都噺家系図」(橘左近著、1999年、筑摩書房)によると、初代は江戸時代の天保年間の人、約200年ほど前の人です。そこから七代目まで、そうそうたる顔ぶれと物語が続いています。当然ですが、皆さん男性です。三代目は破天荒な生き方を貫き後世に名を遺すような方で、四代目は後の四代目柳家小さん、五代目は後の林家彦六(先代林家正蔵)というそうそうたる顔ぶれの方々が名乗ってきた名前です。2019年に亡くなった七代目は、国立演芸場の鹿芝居で好々爺の役を演じていた写真が演芸場カレンダーに掲載されていたのを覚えています。詳しく知りたい方は、とりあえずは「東都噺家系図」か、ウィキペディアあたりで確認してください。

大きな名前を継いだ女性落語家としては、西の桂あやめ師匠(前名桂花枝、1994年襲名)に次いで二人目となりますでしょうか。こちらは、自身の師匠の前名を継いだということで、一門の落語家の方々と名前を守り続けてゆくのだと思います。

浪曲では「天中軒雲月」など、男性の名前を女性が継ぐということは割とあると思います。「天中軒雲月」は、初代から現在の五代目まで、女性と男性が交互に名前を継ぎ、現在の五代目は女性です。

「蝶花楼」は現時点ではおひとりです。
小朝師匠や一門の兄弟子(そういえば、すぐ上の兄弟子は「五明楼」という由緒ある亭号を継いでいます)の後ろ盾はあるにせよ、これから、代々の「馬楽」の物語も一緒に携えて落語家としての道をゆかれるのでしょうか。それとも、そんなもの関係ない、と、あくまで亭号だけ、と割り切って独自の道を進まれてゆくのか。

どういう道になったとしても、観客である私はそれを見守ることしかできません。

春風亭ぴっかり☆改め蝶花楼桃花師匠、真打昇進おめでとうございます。
これからのご活躍、静岡の地よりささやかに応援しております。

 

| | コメント (0)

ふんまつつるべ。

Photo_20220307114101

(じろ☺︎@1y🎀さんのツイート)

 

ある時、ツイッターで「粉末鶴瓶」という言葉が出てきました。
何だ? と思って検索をかけたら、どうやら伊藤園の粉末麦茶のパッケージに、CMキャラクターをやっている笑福亭鶴瓶師匠の顔写真が貼ってあって、赤ちゃんにも優しいお茶ということで、用いる時に「粉末麦茶」の言い換えとして「粉末鶴瓶」という言葉がそれなりに使われているもようです。「粉末」で、一瞬、頭の中におぞましい映像が浮かびましたが、そういうことではありませんでした。


伊藤園 さらさら健康ミネラル むぎ茶 (チャック付き袋タイプ) 40g

検索をさらにかけると、麦茶=鶴瓶ということで、粉末のみならず「缶入り鶴瓶」とか「鶴瓶のペットボトル」とか、字面を素直に読むとおだやかでない言葉がちょこちょこと出てきます。ただ単に麦茶のパッケージに鶴瓶師匠の顔が印刷されているだけということなのですが、ここまで商品として利用されている落語家の顔があるでしょうか。落語家である以前に、顔そのものが商品として認識されているタレントとしての扱い。CM契約が無くなれば消える言い回しだとは思います。

落語家であることがまず前面に出ることが多い落語家のタレント活動の中で、己の存在を商品と同一化されて(されて)なおその価値を失わない。そこまでタレントであることが思い浮かぶ落語家としては、現役落語家では唯一無二だと思います。顔だけで落語家と認識される存在としては、柳家金語楼以来ではないでしょうか。…ふ、古い(私も実際のところは知りません)。

粉になったり缶になったり、そこまでされて大丈夫なのかな? と思いましたが、考えてみたら、過去には生理用ナプキンのCMで「月のもの(つまり、生理の経血)」になったりしているので、モノ化されて見られることに抵抗が無いのでしょうか。
落語家としての己であること以前に、他人に定義される自分になることへのハードルが、他の落語家に比べておそらく低い。

ここで、本来だったら落語家として鶴瓶師匠の高座と関係づけて語るべきなんでしょうが、残念なことに、私は鶴瓶師匠の高座を客観的に評価できるほどきちんと見聞きしていないんです。静岡(清水)で2回、あと、映画館の配信で1回くらいでしょうか。

ただ、そういう己以外の何物かになることができる才能というのは、この方の俳優としての評価の高さにつながるのかなあ、と、そんなことを思ったりもしています。

そういうわけで、今度、コンビニで麦茶を買おうと思いました。

 

 

 

| | コメント (0)

2021.10.10「どーも、NHK」、特集「伝統芸能っておもしろい! 日本の宝 伝統芸能を考える」文字起こし

10/10放送「どーも、NHK」

特集「もっと、NHK」伝統芸能っておもしろい!日本の宝 伝統芸能を伝える

礒野祐子(NHKアナウンサー、以下「礒野」) ここからは今日の特集、伝統芸能番組についてお伝えします。
マヤさん、伝統芸能に興味はありますか?
今泉マヤ(タレント、以下「今泉」) はい、私は以前寄席に行ったんですけども、落語家さんたちが
ひとり何役もの表現力、本当に素晴らしくて、もっと行ってみたいな~
とすごく思いました。礒野 引き込まれますよね~。
今泉 はい。NHKではどんな伝統芸能番組を紹介しているんでしょうか?

礒野 こちらがNHKで放送している伝統芸能番組です。
(一週間の番組案内の表)

 


_5whbogv



上がラジオのFM、下がEテレです。ラジオでは歌舞伎・浪曲・邦楽など、様々なジャンルを
放送しているんですね。Eテレでは、毎週金曜日と日曜日に伝統芸能番組を放送しているんですよ。
今泉 こんなにバラエティ豊かにたくさんの番組があるんですね。

礒野 まずは、伝統芸能の魅力を伝えるEテレの番組をご覧ください。

(「にっぽんの芸能」の紹介VTR)

(ナレーション・松岡洋子、以下「松岡」)Eテレ夜9時からの「にっぽんの芸能」。
古典芸能に精通した俳優・高橋英樹さんと中條誠子アナウンサーが、
本格的な芸をわかりやすく伝えます。

(「にっぽんの芸能」番組オープニングVTR)

高橋英樹(俳優・「にっぽんの芸能」司会) 「いずれの様の御贔屓お引き立てのほど、すみからすみまでずずず~い、と乞い願い申し上げ奉りまする~」

(歌舞伎「連獅子」映像)

松岡 今や世界的な人気を集める歌舞伎。でも、初めて見る人にとってはわからないことも多くあります。スタジオでは、専門家を交えて様々な物語の背景や芸の特徴などを詳しく解説。

(「にっぽんの芸能」2020.12.11「まるごと!歌舞伎」"仮名手本忠臣蔵"スタジオ映像)

(上記番組中のコメント)
児玉隆一(早稲田大学教授・以下「児玉」) 忠臣蔵は、本当に四季折々、2月の大序に始まって桜の盛りで切腹をして、勘平は夏の闇の中で事件を起こし、空きの月の祇園一力があって雪の山科・討ち入りまで、一年間の四季折々日本の四季を全部通じて描いているという魅力があります。

高橋 大長編「仮名手本忠臣蔵」堪能いたしましたね。

(文楽「平家女護島」喜界ヶ島の段、鶴沢清介)
(能 観世流能「屋島」弓流)

松岡 歌舞伎・文楽・能・狂言など、古典芸能の世界を初心者でも存分に楽しめる番組です。

高橋 改めて見ると、古典芸能の番組というのは、やっぱり日本の歴史の中に育まれた素晴らしいものであるということが気がつきますので、「あ、やっぱり日本人であって良かったな」と思える瞬間があるんですよ。そういったところを、皆さまと共有できたらいいなというふうに思います。

(調整卓の前)
佐々木治彦(にっぽんの芸能 チーフ・プロデューサー) 古典芸能、伝統芸能というのを定時、特に毎週という形で紹介する番組というのは、おそらくこの番組くらいしかございません。そういった意味でもですね、NHKとしての公共的な価値、文化的な価値というものは十分にあるものだと思いますし、生の舞台・生の公演にもそういったところにも、コロナが収まったらぜひ足を運んでいただく、そんなきっかけになれば嬉しいなと思っています。

(「日本の話芸」冒頭VTR)

松岡 Eテレ、毎週日曜午後2時は「日本の話芸」。落語と講談の第一人者が、一席演じる番組です。
例えば、現代落語界をけん引する春風亭昇太さん。

(春風亭昇太「御神酒徳利」)

松岡 人間国宝の神田松鯉さんの熱演も。
(神田松鯉「水戸黄門より 出世の高松」)


(「日本の話芸」講談セットの前)
大田純寛(日本の話芸エグゼクティブプロデューサー)ご家庭にいても、落語会にいらっしゃるような気分を味わっていただければと思っております。良質な芸を、全国の皆さんにあまねくお届けする、それが私どもNHKとしての役割のひとつなのではないかと思っています。

(能楽堂のセット)
礒野 今日は伝統芸能がテーマ、ということで、能舞台をイメージしたスタジオからここからはお送りします。
お越しいただいたのは、長年国立劇場で古典芸能の公演に携わってこられた織田紘二(おりた こうじ)さんと、演芸専門誌の編集長佐藤友美(さとう ともみ)さんです。お二方、よろしくお願いします。

織田・佐藤 よろしくお願いいたします。

礒野 織田さん、まずこの新型コロナの状況の中で、舞台関係大変厳しい状況なのかなと思いますが、現状どのような状況なのでしょうか。

織田紘二(以下「織田」) 伝統芸能だけではないんでしょうが、どの舞台も皆さん苦しんでいらっしゃいます。
しかし、そういう中でもだんだん次第に元気になっていらっしゃるということと、それから演者もやっぱり舞台を待っているということと、とにかく見るもの聴くものに飢えていたんじゃないかと、本当にいい客席の空気を味わうことができていますね、今。

佐藤友美(以下「佐藤」) 寄席はもう随時開いているんですけども、やっぱりまだコロナ禍で思うように足を運べない演芸ファンがたくさんいる中で、落語と講談と浪曲はやっぱり主に東京や大阪の繁華街で発展した芸能なので、日常的に聴きに行くことがなかなかできない中、NHKの演芸番組は、みんな心待ちにしていると思います。

礒野 NHKでは、あまたの名人たちの芸を放送して、それを保存しています。こうしたNHKの取り組みについて、どう思われますか。

織田 やっぱり映像と音の記録というのは、アーカイブされているものというのは、本当に日本の宝だと思いますね。能の世界っていうのは、600年以上、室町時代からの日本人のしぐさですよね。日本人のしぐさというものを、本当にやっぱり今、舞台に残しているわけですよね。
落語にしても、歌舞伎の特に世話物にしても、やっぱり江戸時代の日本人のものの考え方、それから日本人のしぐさというものを本当にやっぱり見ることができる、聴くことができるというのは貴重だと思いますよね。

佐藤 今は亡くなった師匠の高座を流れてる(原文ママ)のを見ると、ああ、あの時はああだったこうだったいろんな、もう自分の人生と照らし合わせていろんなことを思い出されもしますし。あの、もちろん私が間に合わなかった、生で見ることがかなわなかった名人たちを見ることができるのでありがたいです。

礒野 NHKの伝統芸能番組は、後継者の育成にもつながっています。

(浪曲師・真山隼人の舞台)

松岡 真山隼人さん。26歳の浪曲師です。小学校の頃からラジオで伝統芸能に親しんできた隼人さん。
中学2年生の時に聴いたNHKのラジオ番組が、プロを目指すきっかけとなりました。

(ラジカセの映像・ディスプレイには「AM 1161」の文字)

およそ50年前から続いている「浪曲十八番」。毎回、第一線で活躍する浪曲師が一席を演じる番組です。隼人さんが聴いたのが、真山広若さんのこの一席。

テロップ(真山広若(現・二代目真山一郎)「俵星玄蕃」浪曲十八番、2009年2月12日放送の音源が流れる)

普通は三味線の伴奏だけの浪曲を、オーケストラをバックに演じるという大胆なアレンジです。

真山(リモート取材) 「なんじゃこれは!」と思いましたね。もう衝撃的で、3日間寝られないくらいの衝撃をドーンと与えてもらってですね、「この浪曲やってみたいな」と思ったのが第一印象ですね。

ナレ 手紙で頼み込み、15歳で弟子入り。翌年から舞台に上がり、技を磨き続けました。そして、23歳で、文化庁芸術祭新人賞を受賞しました。今、FMの「浪曲十八番」に名だたる名人たちと共に、毎年出演するように
なっています。

(真山隼人の音源)
テロップ(「雨月物語 仏法僧」FM「浪曲十八番」ことし(原文ママ)4月22日放送)

真山 僕が聴いて弟子入りした番組に、自分も出られるようになったんだという、この気持ちはうれしくて、もう毎年、一年に一回、最近出させていただいてるんで「次、何しようかな」と、人生に彩りを与えてくれる番組です、はい。

(能舞台セットに戻る)

礒野 真山隼人さんのように番組がきっかけで、浪曲のとりこになってプロになったという方もいらっしゃるんですね~。今の若い世代にとっても伝統芸能というのはじゅうぶん魅力があるものなんですね、佐藤さん。

佐藤 昭和から平成ぐらいまでにかけては、落語や講談というのはちょっと古臭いものとして若い方から敬遠されていたところもあると思うんです。ただ、それが一周回って古いけど格好いい、新鮮なものとしてまた今ちょっと受け入れられているのかなあと思います。
その芸をいいと思えるアンテナを持った若い世代が必ずどこかにいて、それをキャッチして、番組をきっかけにのめりこむ、で、番組をきっかけにのめりこんでプロになる人がいるし、一方で観客として見巧者として育っていく。そうやってその芸が継承されていくので、これからも演芸番組は続いてほしいし、続くことが重要だと思います。

織田 うん、本当に若いファンというのが増えてきて「くれないと(力入る)」、伝統芸能というのは、本当、あの、ますます、やっぱり元気になってゆけないと思いますね。また歌舞伎の世界でも、また能の世界でも、非常に若い演者が増えておりますので、やっぱり若い演者と若いファンが一緒に成長してもらいたいと、そういうふうに思いますね、はい。

礒野 なるほど。伝統芸能を次の世代に伝えるためには、公共メディアであるNHKにどんなことを期待されますか。

織田 僕はNHKという公共放送のこれは役割として、これは本当にもう義務だというふうに思いますね。本当に役割はもう日本の伝統を、そして日本の伝統芸能を含めてですけれども、日本の伝統文化というものを、いかにやっぱりそれを一般国民のために提供していただけるかというのはもう大事なお仕事だと思います。ぜひこれは絶やさないでいただきたいというふうに切望します。

佐藤 最初に普通に古典落語を聴いて「ちょっと難しいな」って思っている子ども向けに親子で楽しめる落語番組ですとか、例えば中学生や高校生が自分の日常と地続きでわかりやすい落語番組などがあれば、演芸ファンにもなるきっかけにもなると思います。

礒野 ますますこれから伝統芸能の伝え方というのも、私たちも考えたり工夫ができそうだなとお話を聴いていて感じました。織田さん佐藤さん、今日は貴重なお話、どうもありがとうございました。

織田・佐藤 どうもありがとうございました。

 

(文字起こし終わり)

 

 

 

 

| | コメント (0)

2021.5.3 鈴本演芸場&5.5 浅草演芸ホール 生配信場内アナウンス

2021.5.3 鈴本演芸場youtube生配信 場内アナウンス

※公演昼夜各回、冒頭と仲入りに2回、計4回流れました。仲入り時は前座がマイクを持ってのアナウンスとなっています。
なお、( )内は一部異なっていた部分です。

本日は、鈴本演芸場チャンネルをご視聴いただきまして誠にありがとうございます。
開演に先立ち(まして)、本公演に関する諸注意を申し上げます。
お客様のご理解ご協力をお願いいたします。
配信中のマスク着用につきましては、お客様がご覧になっている場所のルールに準じてお願いいたします。
お客様の安心安全のために本公演は無観客での開催とし、ご自宅でのご飲食は、ご家族で決められたルールに沿った上で、お好きなものをお召し上がりください。
外出先等でご覧になられているお客様は、その場所でのルールの範囲内でご飲食をお楽しみいただきつつ、笑い声等周囲の方へのご配慮をお願いいたします。

公演中、コメント欄での会話は大いにお楽しみ下さい。ただし、他のお客様が不快に思われるコメントや、演者・関係者への誹謗中傷、特定のお客様同士での過度な議論が始まった場合には、通常の寄席興行と同様に、他のお客様が不快に思われる行為として事前警告無しでの一発ブロックとなります。

本日の公演では、演出の都合上笑い声や拍手が入りますが、配信スタッフや演芸場従業員等関係者によるものです。会場にお越しいただいてもご入場いただけませんので、あらかじめご了承ください。

本日の緊急生配信および5月31日まで視聴可能なアーカイブについては、無料でお楽しみいただけますが、出演者支援といたしまして芸人応援チケットのご購入をお願いいたします。
こちらの売り上げを出演料に充てさせていただきます。購入方法等詳細につきましては、配信ページの概要欄をご確認くださいませ。
このような状況ではありますが、落語・演芸で大いに笑い、免疫力をアップしていただきたいと思います。最後までごゆっくりお過ごしくださいませ。ありがとうございます。

 

2021.5.5 浅草演芸ホールyoutube生配信 場内アナウンス


*夜の部の冒頭のみ流れました。(*)は、2回同じ文章が読まれています。


本日は浅草演芸ホールにご来場いただきまして誠にありがとうございます。
開演に先立ちましてお客様にお願い申し上げます。
許可のない写真撮影動画撮影及び録音行為は固くお断りいたします。また、許可のない写真撮影動画撮影及び録音行為はお断りいたします。(*)
また、上演中は新型コロナウイルス拡大防止のため、マスクは着用したままでお願いいたします。
また、音の鳴る電子機器・携帯電話は電源をお切りくださいますようお願い申し上げます。
皆さまのご理解ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
それではまもなく夜の部開演、夜の部開演でございます。
本日は浅草演芸ホールにご来場いただきまして誠にありがとうございます。

 

| | コメント (0)

東海地区 2020年7月落語会 開催中止・延期・変更情報

東海地区 落語会中止・延期・変更情報  2020年7月公演分
2020.7.29  10:00現在
*中止の詳細・払い戻し等については、主催者に直接ご確認ください。
*これ以外に中止となっている場合があります。
*後日再変更となっている場合があります。
*三重・岐阜については、調査しきれておりません。

7/期日未定【静岡】伊豆・百笑寄席(中止)
7/1 (水)【愛知】常滑・特撰落語名人会(円楽・小朝・小猫)(2021.2.17に延期・期日未定)
7/4 (土)【愛知】名古屋・智丸・弥っこ落語会(9/5に延期)
7/5 (日)【岐阜】岐阜・特撰東西落語名人会(文珍・好楽・花緑)(2021.4.1、18:30に延期)
7/8 (水)【静岡】伊豆・百笑寄席(中止)
7/8 (水)【愛知】岡崎・特撰東西落語名人会(小遊三・文珍)(2021.3.31に延期)
7/9 (木) 【静岡】 焼津・大井川寄席(風子・あんこ)(延期・期日未定)
7/9 (木) 【三重】東員町・とういん寄席(中止)
7/10(金)【静岡】袋井・法多山ほおずき寄席(鳳楽)(中止)
7/11(土)【愛知】日進・林家木久扇芸能生活60周年記念落語会(延期・期日未定)
7/11(土)【愛知】知立・林家たい平独演会
     (延期・11/28 14:00 花しょうぶホール→かきつばたホールに変更)
7/11(土)【岐阜】岐阜・燕弥会 in 岐阜(中止)
7/15(水)【静岡】伊東・あさらくご(鯛好・昇吾・扇兵衛)(中止・同じ顔ぶれで12月に開催)
7/18(土)【愛知】武豊・ゆめたろう寄席 納涼の会(米團治・菊之丞・吉笑)(2021.1.15に延期)
7/22(水)【愛知】名古屋・桂小春團治独演会(3.25→7.22→2021.2.22に延期)
7/24(金祝)【愛知】名古屋・天中軒雲月一門会(2021.4.11に延期)
7/24(金祝)【愛知】名古屋・柳家さん喬・権太楼二人会(10/13夜に延期)
7/24(金祝)【静岡】静岡・立川志ら乃一門会(中止)
7/25(土)【岐阜】岐阜・林家木久扇 芸能生活60周年記念公演(中止)
7/25(土)【愛知】名古屋・春風亭一之輔のドッサりまわるぜ2020 愛知公演 *開催
     (13:00満席、17:30追加公演)
7/25  (土) 【愛知】名古屋・寿限無茶屋で上方落語 九雀亭(中止)
7/26(日)【三重】四日市・林家木久扇 芸能生活60周年記念公演(中止)
7/26(日)【静岡】浜松・浜松寄席 鯉昇一門会
     (鯉八・鯉昇・鯉朝・鯉枝・傳枝・柳若・鯉白・鯉舟・どっと鯉)(中止・同じ顔ぶれで2021.7.25に開催)
7/31(金)【三重】伊勢・みそか寄席(文我)(中止→開催→中止)

| | コメント (0)

東海地区 2020年6月落語会 開催中止・延期・変更情報

東海地区 落語会中止・延期・変更情報  2020年6月公演分
2020.7.17現在 インターセクション調べ
*詳細・払い戻し等については、主催者にご確認の上、行動をお願いいたします。

6/ 日付未定 【静岡】浜松・こしらの集い(中止・23日21:00~ 札幌から配信に変更)
6/日付未定  【静岡】磐田・藤田亭(鳳笑・可風)(中止)
6/2  (火)【愛知】名古屋・柳家三三・桂吉弥ふたり会(2021.2.17に延期)
6/4    (木)【愛知】安城・安城落語会(小痴楽・柳若・まねき猫)(中止)
6/5  (金)【愛知】名古屋・桃月庵白酒独演会(中止・会場変更で12月開催予定)
6/5    (金)【愛知】名古屋・ちょうばりょうば ふたり会(中止)
6/6  (土)【愛知】小牧・小牧落語を聴く会(佐ん吉)(中止)
6/6  (土)【静岡】磐田・桂雀々独演会 醫王寺公演(9/19 14:00ワークピア磐田ホールに変更)
6/7  (日)【岐阜】 郡上・郡上寄席FINAL(小せん・兼好)(2021.6.6に延期)
6/7    (日)【静岡】沼津・春風亭一之輔のドッサりまわるぜ2020(11/14に延期)
6/9  (火)【愛知】名古屋・立川志の春 真打昇進の会(志の春・三三・雀太)(2021.1.29に延期)
6/10 (水)【愛知】名古屋・してつえんせん(獅鉄)(中止)
6/10 (水)【静岡】伊豆・百笑寄席(鯉昇・鯉丸)(中止)
6/10 (水)【静岡】熱海・歌と落語でつづる歌謡史(髙瀬一郎・たけ平)(中止)
6/10 (水)【岐阜】多治見・すい寄席(正太郎・緑君)(2021.1.27に延期)
6/12 (金)【静岡】静岡・鷹匠落語倶楽部(朝之助)(中止)
6/13 (土) 【岐阜】岐阜・岐阜落語を聴く会(萬橘)(中止)
6/13 (土)【静岡】浜松・春風亭一之輔のドッサりまわるぜ2020(9/13に延期)
6/14 (日)【愛知】名古屋・笑福亭たま独演会 2020夏(たま・南湖・新幸)(中止)
6/14 (日) 【愛知】名古屋・奥山景布子プロデュース 花丸・小せん 二人会(2021.4.18に延期)
6/14 (日)【愛知】名古屋・東西名人落語会(文珍・円楽・談笑・母心)(中止)
      (振替公演を10/11名古屋市公会堂にて開催・全席払い戻し)
6/15 (月)【愛知】名古屋・遊雀ぼっちボチ(4/22振替公演)(中止)
6/15 (月)【静岡】静岡・寿し鐵寄席(奈々福)(中止)
6/17 (水)【愛知】名古屋・古今亭文菊独演会(11/27に延期)
6/19 (金)【静岡】浜松・浜松寄席 にぎわい落語会(福三)(中止)
6/19 (金)【愛知】名古屋・月亭方正独演会(中止)
6/21 (日)【愛知】名古屋・らくらく落語会(笑くぼ(大須くるみ))(中止)
6/21 (日)【愛知】豊田・へーせー寄席30周年記念 桂米團治独演会(米團治・雀喜・團治郎)(中止)
6/21 (日)【静岡】富士・プラザ寄席(中止)
6/21 (日)【愛知】蒲郡・蒲郡落語を聴く会(新治・新幸)(10/25に延期)
6/22 (月)【愛知】名古屋・柳家喬太郎独演会(2021.2/8に延期)
6/23 (火)【静岡】静岡・豪華競演!!特撰江戸落語名人会 (円楽・風間杜夫・花緑・小痴楽)
         (2021.3/16に延期、風間杜夫→林家たい平に変更)
6/24 (水)【愛知】名古屋・おねうち花の木寄席 柳亭市馬独演会(中止)
6/25 (木)【愛知】江南・江南市文寄席(よしおかつかさ・幸福)(中止)
6/25 (木)【静岡】静岡・清水元気寄席(小辰)(中止)
6/26 (金)【静岡】静岡・七間町寄席(兼好・阿久鯉)(2021.6.25に延期)
6/26 (金) 【岐阜】美濃・NHKラジオ「真打ち競演」収録(中止)
6/27 (土) 【静岡】静岡・しみず寄席(百栄・宮治)(中止)
6/27 (土)【愛知】名古屋・スターオース6(遊方・八方)(中止)
6/28 (日)【静岡】 湖西・寺道落語会(柳好)(中止)
6/28 (日)【愛知】岡崎・甲山落語会(菊之丞・うめ吉・まめ菊)(中止)
6/28 (日)【愛知】名古屋・毎日落語会 柳家さん喬独演会(12/9 18:30開演に変更)
6/29 (月)【静岡】浜松・雅落語会 *笑福亭鶴志追悼(楽輔・鯉昇)(延期・期日未定)

 

| | コメント (0)

東海地区 2020年3月落語会開催中止・延期・変更情報

東海地区 落語会中止・延期情報    2020年3月分
2020.5.6 13:00現在 
インターセクション調べ
*詳細・払い戻し等については、主催者にご確認の上行動をお願いいたします。
*追記した日は、中止が決定した日とは一致しておりません。

3/1 (日)【静岡】 熱海・熱海梅見落語会(さん光)(中止)
              *熱海梅まつりは、この日で打ち切りとなりましたが、同日と3/8に行われる落語会は中止となりました。
3/1 (日) 【静岡】 掛川・シオーネ寄席 鶴光・小朝 二人会(中止)
3/1 (日)~7(土)【愛知】名古屋・大須演芸場3月定席(中止)
3/1 (日)【愛知】名古屋・らくらく落語会(三遊亭笑くぼ(大須くるみ))(5月に延期)

3/6 (金)【愛知】 名古屋・桃月庵白酒独演会(6/5(金)に延期→中止)
3/6 (金)【三重】鈴鹿・特撰落語会 三遊亭小遊三・林家たい平 二人会(中止)
3/7 (土)【岐阜】岐阜・燕弥会 in岐阜(中止)
3/7 (土) 【三重】伊賀・はたごのらくご(吉弥)(中止)
3/7 (土) 【三重】伊賀・伊賀上野しょうもん亭(文鹿・団朝・源太)(中止)
3/7 (土)【愛知】 名古屋・願王寺講談会(南左衛門 )(中止)
3/8 (日)【愛知】扶桑町・扶桑特選落語会(米團治・花緑・兼好・小痴楽)(中止)
3/8 (日)【静岡】 熱海・熱海梅見落語会 (小辰)(中止)
3/8 (日)【静岡】ラ・ホール寄席(南なん・蝠丸)(中止)
3/8 (日)【愛知】 名古屋・毎日落語会 雀々の流儀7(6/5(金)に延期)

3/10(火)【愛知】 尾張旭・あさひ駅前寄席(獅篭・鱗林)(中止)
3/11(水)【岐阜】多治見・たじみワンコイン寄席 三遊亭歌太郎独演会(中止)
3/14(土)【静岡】静岡・グランシップ寄席 三遊亭圓歌・柳家三三 二人会(中止)
3/14(土)【愛知】名古屋・古今亭菊之丞独演会(6/21(日)に延期)
3/14(土)【愛知】小牧・小牧落語を聴く会 柳亭小痴楽独演会(中止)
3/14(土)【岐阜】岐阜落語を聴く会 入船亭扇遊独演会(9/12(土)に延期)
3/14(土)【静岡】磐田・花咲寄席(鯉昇)(9/12(土)に延期)
3/14(土)【静岡】静岡・しみず寄席(たけ平・あんこ)(中止)
3/14(土)【愛知】名古屋・ぴっかり☆春一番!
      (タイトルを「ぴっかり☆夏祭り!」に変更して8/10(月祝)に延期)
3/15(日)【静岡】沼津・三遊亭朝橘 春の寄席(5/31(日)に延期) 
3/15(日)【岐阜】 多治見・落語の世界 春風亭一之輔独演会(中止)
3/15 (日)【岐阜】関・板取川ほほえみ寄席 特選落語会(木久扇・塩鯛)(中止)

3/11(水)【静岡】伊豆・百笑寄席(扇遊・遊京)(中止)
3/15(日)【愛知】名古屋・イオン寄席(中止)

3/17(火)【静岡】静岡・松之湯寄席(ぼたん・朝之助)(中止)
3/17(火)【静岡】 静岡 ・よし川寄席(銀瓶)(延期・期日未定)
3/18(水)【愛知】名古屋・白鳥寄席(中止)
3/18(水)【愛知】名古屋・浪花ともあれ 浪曲三人(ざんまい)舞台
         (幸枝若・恵子・幸太・雲月)(延期・期日未定(10月以降))
3/19(木)【愛知】名古屋・扇辰・きく麿 落語二人会(中止)
3/20(金祝)【静岡】静岡・かなやま寄席(晴の輔)(中止)
3/20(金祝)【愛知】常滑・特撰落語名人会 三遊亭円楽・春風亭小朝(7/1(水)に延期)
3/20(金祝)【静岡】袋井・南来成咲寄席(可風・楽八)(中止)
3/21(土)【愛知】半田・三遊亭栄豊満 半田落語興行(延期・期日未定)
3/21(土)【愛知】名古屋・旭堂南之助・南生ふたり講談会 (中止)
3/21(土)【静岡】磐田・アミューズ落語寄席
        (小痴楽・鯉八・A太郎・昇々・羽光・柳若)(中止)
3/21(土)【静岡】磐田・醫王寺お彼岸会 桂雀々独演会(6/6(土)に延期)
3/22  (日)【愛知】 岡崎・甲山落語会(鯉八・昇々・吉笑・宮治)(中止)
3/22(日)【静岡】浜松・2020コープ平和のつどい 春一番寄席(談四楼)(中止)
3/22(日)【静岡】磐田・大森屋落語会(楽八・可風)(中止)

3/23(月)【静岡】 静岡・寿し鐵寄席(権太楼・権之助)(中止)
3/24(火)【愛知】愛知・安城落語会(染八・三扇・文也・福楽)(中止)
3/25(水)【愛知】名古屋・桂小春團治独演会 名古屋公演(7/22(水)に延期)
3/26(木)【愛知】名古屋・桂雀太・柳亭小痴楽 ふたり会(8/11(火)に延期)
3/26(木)【愛知】名古屋・登龍亭御披露目会(パーティー)(延期・期日未定)
3/28(土)【愛知】日進・柳家喬太郎 桃月庵白酒 二人会 ('21.2/7(日)に延期)
3/28(土)【愛知】名古屋・赤門28寄席(中止)
3/28(土)【愛知】 鯉斗の古典・こてん vol.1(鯉斗・月子)(延期・期日未定)
      *2019.10.12が台風で延期となり2度目の延期です。
3/29(日)【愛知】 知立・文珍 たい平 東西会(中止)
3/29(日)【愛知】名古屋・ 天中軒雲月一門会 三代目天中軒月子襲名披露(7/24(金祝)に延期)
3/29(日)【静岡】湖西・本果寺寄席(鯉丸)(7/12(日)に延期)

3/31(火)【愛知】名古屋・春に船in大須演芸場(正太郎・小辰)(延期・期日未定)

| | コメント (0)

東海地区 2020年2月落語会開催中止・延期・変更情報

2020年2月26日、新型コロナウイルス感染症を防ぐための国からイベントの開催自粛に関する国民へのメッセージが出て以降、ばたばたっ、と落語会の中止・延期が相次ぎました。

東海地区のみでもその記録を残しておきたいと思い、ここに記録します。

インターセクション調べ(2020年3月31日現在)
*詳細・払い戻しの有無については、主催者にご確認の上行動をお願いいたします。
*これ以外にも中止・変更になった会がある場合があります。
*東海落語往来3月号にも掲載しております。なお、東海落語往来本誌に情報掲載の無い会が一部掲載されております。

2/27(木)【愛知】 名古屋・立川談春35周年記念落語会(中止)
2/28(金)【愛知】 名古屋・大須赤門28寄席(中止)
2/28(金)【愛知】 常滑・常滑ふるさと寄席(竹丸・鱗林・豊来家幸輝)(延期・期日未定)
2/29(土)【愛知】 名古屋・立川志の彦の 久良三落語会(延期・期日未定)
2/29(土)【静岡】 浜松・浜北寄席 桂文枝独演会(中止)

2月分は以上です。

 

| | コメント (0)

見られることで生きてゆく。

テレビをつけたら、女優が語っていました。

自分はひとりでインドに行った。インドで、不衛生な環境の中、大胆な格好をしている人もいて、そういう中でも自分は大丈夫だった。だから、自分はどこでも生きてゆける。
…そうかしら? 無責任な一視聴者は、こんなことを思いました。
ひとりでインドに行って大丈夫だったのは事実かもしれない。けれども、果たして、今のままの女優のあなたが日本の中途半端な田舎に行って、好奇心まる出しの視線で見られて噂されて、そういう状況の中で生きてゆけるかな?
そういうシチュエーションは、彼女はおそらく考えたことすらないだろうな、と思ったわけです。まあそれはそれとして。
*                *                  *

続きを読む "見られることで生きてゆく。"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

あのころ、東京で舞台を見ていたひとりきりの私へ。

演出家の蜷川幸雄さんの訃報を聞いて、まず思い出したのは「チラシ」でした。東京宝塚劇場に宝塚公演を見に行ったり、チケットぴあやセゾンのカウンターに行くと、カラー刷りの商業演劇の華やかなチラシが置いてありました。蜷川さんの舞台を見たのは二回(思い出せただけ)だけですが、もっといろいろと知っている気がするのは、チラシのせいだと思います。桃井かおり木村拓哉の「盲導犬」、近松心中物語、浅丘ルリ子のお芝居。ほんとうは観ていないのに見たような気になっているのは、チラシと広告のせいです。同じように、美空ひばりが千姫を演じた新宿コマ劇場の舞台も、見ていないのにチラシの記憶で見た気になっています^^;。

私は、商業演劇が好きでした。今も好きです。

続きを読む "あのころ、東京で舞台を見ていたひとりきりの私へ。"

| | コメント (0) | トラックバック (0)